ベーからの手紙      

No.155  2012年4月3日

 元気ですか?

 最近、またグラグラと揺れますね。
 ちょっとした地震なら慣れて目を覚まさなくなっていた
 バナ子が、飛び起きておびえた目をしています。
 1年前のあの大きな地震を思い出すのかもしれません。



去年、前足の関節症を患って、そして子宮の摘出手術をしてから、
バナ子はあまり長い距離を歩くことができなくなりました。
退院するときに「1ヶ月は走らないように。」と病院の先生から注意を受けた
けど、1ヶ月が過ぎ、2ヶ月を過ぎてもなかなか体が元に戻りません。

でも、心の中は今まで通り元気いっぱいのバナ子。
我が妹には、体が弱っているという自覚はまったくないようです。
目をきらきらさせて走りたがり、ウ〜ウ〜唸って引っ張りっこをしたがり、
・・・そして、足が痛くなる。
3ヶ月経ったからもう大丈夫かな、と少し走ってみると・・・やっぱりだめだ。
前足がつらそう。
ひろちゃんが仙台に帰ってきた時は、もう大変。バナ子が夢中ではしゃぐのを
誰も止められません。うれしさのあまり、ひろちゃんと体をぶつけ合って遊び、
並んで走り回り・・・あぁ、足が痛くなる。これの繰り返しです。
ストレスがたまるのは可哀相だけれど、散歩の距離は手術前よりも短いまま、
走るのは禁止にして様子をみることにしました。

逆に、手術をしてよくなったこともあるんです。
子宮があったあたりのお腹の湿疹がきれいに消えたこと。
いったいいつからあったのか思い出せないくらいかなり前から、バナ子の
お腹には赤いポツポツとした湿疹が出たり消えたり。
これを気にして、バナ子はよく自分のお腹を噛んでいました。
摘出手術をしたら、この湿疹は消えてきれいなお腹になりました。
子宮が膿をもっているのが湿疹の原因だとは・・・家族の誰も思うことは
できませんでした。

そしてもう1つの変化は、食欲です!
「食が細いので栄養価が高いパピー用のフードを食べさせている。」と
訓練所で食べていた子犬用のドッグフードと共に我が家にやって来たバナ子。
たしかに食が細くて、食事のたびに食べさせるのがひと苦労でした。
そうだ、ヨハン、たしか君も初めの頃は食べなかったよね。
ヨハンもバナ子も、手を変え品を変え、トッピングを変えて、みんなで機嫌を
とりながらの食事。僕から見たら、とんだ甘やかし。
ヨハンは、時間と共にいつの間にかなんでも食べるようになり、ずいぶんと
たくましくなりました。
バナ子は・・・手術の後は食べること、食べること、いや、すごい食欲!
「食が細い」なんて、冗談にも言えません。
ドッグフードをガツガツ、ペロリとたいらげ、物足りなそうな顔で引き上げます。
いつも何かを食べたくて、匂いや物音に敏感に反応します。
「これからは太りやすくなるからくれぐれも注意して。」という院長先生の
警告通り、バナ子の体は次第にまぁるくなってきました。

食事の量を増やしているわけじゃないのに太ってしまう。
これは、運動するしかありませんね。
手術から4ヵ月が経ってびっこをひくこともなくなってきているから、
今日はちょっと足を伸ばしてみようか、バナ子?
大橋を渡り、国際センターの建物の前を通って信号を渡る。
そうすると、ヨハンがよく来ていた芝生の広場に到着。
カメラを向けると、ヨハンは自分でポーズをとってじっと立っていたけれど、
バナ子は座ってぐいと胸をそらせます。
どう? 足は痛くない?
ちょっと疲れたみたいだから、帰り道はゆっくり行こうか。

もう、大丈夫みたいですね。
 
                           今年はここまで、またね。 
                                 Beethoven

春、来たり  我、来たり

木々よ 我にかしずけ

あゆ&ひろ イタリアでの姉妹連弾コンサート♪

合唱団のコンサートが終了♪
No.154 No.156