(初めてご覧になる方へ)
僕達がうちの看板を背負って42年目になります。
初代のベートーベンは、お店を創業した時にはおなかに大きな腫瘍を
抱えていて、まもなくガンで天国へ旅立ちました。
その2カ月後に僕が生まれ、まだほんの小さい頃から
2代目のベートーベンとして皆さんの前に登場しました。
「どうして ”ベートーベン” なの?」とよく聞かれるのですが、
僕のママが高校生の時、突然頭の中に「寝ぼけた顔のセント・バーナード、
名前はベートーベン」という奴がひらめいたんだそうです。
そして、いつの日か彼が本当に自分のところにやって来る、
という気がしたんだって。
僕は、パパとママと一緒に毎日うちの店で過ごし、
たくさんの人に可愛がってもらいました。
アメリカの有名なジャズピアニストも僕に会いに来てくれて、
僕のトレーナーやうちのコーヒーをアメリカに持って行って
「スタジオでみんなと飲んでるよ。」って手紙をくれました。
それから3年後の1992年、アメリカで“ベートーベン”という映画が作られました。
主人公はセント・バーナード犬のベートーベン・・・。
僕はうちの店のトレードマークになっていたので、映画を作ったユニバーサル社と、
「僕の存在、そして、パリに本部のある国際畜犬連盟に
“Bernard Beethoven”という僕の国際犬舎名を登録してあること」を
東京地方裁判所でお互いに確認し合いました。
今でもとっても気になるんです、うちの店とみんなのことが。
僕は14年8ヶ月も長生きしたけど、
僕がいなくなってから、みんなどうしてるかな、って。
これから、お店のことや僕のこと、いろいろおしゃべりさせて下さい。
(この続きは「ベーからの手紙」のページを見てね。)
Beethoven
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