カイザーの日記
  

    2023.3.1〜2023.3.15

 2023.3.1 (水)
             (グレートデンのお嬢さんと並ぶと、カイザーはまるで子ども。)
ふふっ、今日は車でお出かけ。
きっと、ドッグランに行くんだよ。 
きー君、今日も一緒に山登りしようね。
プロレスは誰としようかなぁ。 むふふっ。

あれ? ドッグランに行く道じゃないや。
別なところだけど・・・前にも来たことがある山だ。

・・・お!? おおっ! 友だちがいるぞ!
お〜い、みんな〜、やっほ〜い!
今日は、みんなもこっちに来たんだね。
うひゃっ、仲間がいっぱい、うれしいな。

みんなで山の道を歩く。
きー君のお世話は友だちがしてくれてるから、
僕はひとりで先にさっさと歩ける。
・・・おおっ? あれは・・・川だ! 川がある!
飛びこむぞ〜っ、それっ、ザブザブンッ!
 「カイザー!」

(春の陽気のこの日は青葉山の自然公園に仲間が集結。
みんなで山道を歩いてきました。
山の中のせせらぎを見つけたカイザー、迷うことなく
ザブザブと入りこみます。
あ〜あ、シャンプーしたばっかりなのに・・・。)
 2023.3.2 (木)
               (「カイザー君、もっと遊ぼうよ〜。」 もう疲れちゃった。)
朝の散歩、ゆっくりと歩く。 ママが先に行く。
別に急がなくても、ここで迷子になることなんてないし、
ママの姿が見えなくなってもすぐに見つけられるしね。
時々匂いをかぎながら、の〜んびり進む。

 「カイザー、どうしたの? また足首が痛むの?」
う、うん、ちょっとね。 だから、原っぱを走らないよ。
 「じゃあ、ゆっくり歩いてね。」
うん、そうする。

   「ホー、ホーホケッ、ケキョッ!」
あれ? あの声・・・君、久しぶりだね、おはよう。
   「ホー、ホケッ、キョッ!」
まだ練習中かな。 がんばってねぇ。

(しばらく前に、ドッグランの急な下り坂で足をすべらせた
のも影響してるのか、時々足首が痛むようです。

しか〜し、車で出かけるとなると態度が豹変、元気いっぱい。
足の痛みは、いったいどこへ消えちゃったのかな?
ドッグランで、仲のいいゆうじろう君と思いきりプロレスを
して体力を使い果たし、、帰ってくればぐったり。
毎日のように、これの繰り返しです。)
 2023.3.3 (金)
               (左は青葉山の自然公園 → 右はドッグラン)
グオ〜ッ、スピ〜ッ・・・。
 「カイザー、起きて。 帰るよ。」
スピラ〜ッ、スピピ〜ッ・・・。
 「カイザー! 起きなさい。」
  「パ〜パ!(かいちゃん、おきて)」
クオオ〜ッ、グオッ・・・。
  「パ〜パ!(かえるんだよ、かいちゃん)」
 「カイザー!」

むにっ? なに? 僕、寝てるんだけどな。
くったくたに疲れてて、動けないからね。
せっかく寝てるのに、起こさないでよ。
 「カイザー!」 「パ〜パ!」

はあっ・・・ほんとに、やんなっちゃう。
なんなんだろうね、いったい、うちの家族は。
わかったよ、起きるよ。 はああっ・・・。

(この日も、ドッグランでプロレスを2ステージ。
互いに立ち上がり、カンガルーのように前足でバシバシッ!
組み合って、バシッ!

閉店後の帰宅時間、動かずにいると2才の弟にも怒られ、
しぶしぶ起き上がる4才の兄です。)
 2023.3.4 (土)
              (「つまんないから、やだ。」と動かなくなった超大型犬)
だ〜れもいない。 僕の友だち、誰も来てない。
ひろちゃんと公園に来たのに、ほんとに誰もいない。
つまんない。 もう歩きたくない。 
友だちがいないのに、公園をとことこ歩いたってしょうがない。
やだ。 僕は、もう動かないからね。

ひろちゃん、抱っこして。
 「え?」
きー君が「だっこ!」ってせがむと、いつも抱っこしてるでしょ。
僕のことも、そうしてよ。 膝の上に抱っこ。
 「・・・・・・・・・。」
座るね。 どれ、よっこらしょ、っと。 ふうっ。

あれ? ひろちゃん、なんか小さくなった?
座り心地が、ちょっと物足りないや。

(友だちが散歩に来ていない夕方の西公園。
へそを曲げた65キロのお兄さんが、ひろの太ももの上に
座りこみます。 「僕は、もう動かないよ。」

でも、その後に散歩にやって来た仲良しの友だちを
見つけると態度が一変、大はしゃぎ。
今度は、「まだ帰らない。もっと遊んでいたい。」
まるっきり、人間の2〜3才児です。)
 2023.3.5 (日)
          (西公園はマンションに囲まれています。)(春の花が次々と開花)
あったかいなぁ。 お日様がぽっかぽか。 まぶしいくらい。

お日様の光の中で、今日はず〜っとブラッシング。
もうずいぶん長いことやってる気がするんだけどね、
僕が、そろそろ終わり?って聞いても、
ママは、「まだまだ。ほら、冬の毛がこんなに抜ける」。
まだかな。 僕、じっとしてるの、飽きちゃった。
 「カイザー、動かないで。」
ねぇ、もうおしまいでいいよ〜。 疲れちゃったもん。

 「カイザー、おいで。 ひげを切ろう。」
え? やっとブラッシングが終わったと思ったら、
今度は、ひげ切り? パパがハサミを取り出した。
また、じっとしてなくちゃいけないや。

せっかくお休みの日なのに、ゆっくり寝てられない。
疲れちゃったよ〜。

(毛の流れに沿ってクシですくと、抜ける、抜ける。
表面の毛の下にびっしりと生えている、役目を終えた
冬毛がどんどん浮いてきます。
そして、伸びたおひげをハサミでチョン、チョキン。

はい、すっきり、いい男のできあがり。)
 2023.3.6 (月)
            (山道も匂いかぎは大事)(1度眠るとなかなか起きません。)
 「さすが、いい毛並みしてますねぇ。」
うん? 僕のことかな? お客様の声が聞こえてくる。
さっき、散歩の時に公園であった人かな。
写真撮らせてくださいって言った人かもしれない。

どれ、2階の踊り場から耳をすませて・・・。
 「なんぼ大切にされてるんだか。」
えっ、そんなことないよ。 違うよ〜。
僕はいつも、いろんなことを我慢してるんだからね。

ひろちゃんときー君がお店に来ない日もある。
そういう時は、僕は2階でずっとひとりぼっちなんだよ。
公園に散歩に行って、もっと友だちと遊んでいたいって
言っても、「もう帰るよ」って連れ戻されることもある。
それに、お腹はいつもペコペコだしさ。

ね? ひどいでしょ?

(カイザーの見知らぬ方への警戒心の状況がだんだん
わかってきました。
静かに近づいて来る方や、「写真を撮ってもいいですか」と
ていねいに声をかけて下さる方は大丈夫なんですが、
ずんずん!と近づいてくる方や大きな声を出す方、
突然、黙ってスマホを向けて写真を撮る方はいやがります。
ひと頃よりは、少しずつ警戒心が薄れてきているようにも
思うのですが・・・。)
 2023.3.7 (火)
       (梅は、ほぼ満開です。20度が続きそうだから、桜の開花も早いかも。)
うっ、うっ・・・おかしいな。 お腹が・・・苦しい。
お願い、外に出たい。 お腹がきゅるきゅるしてきた。
早く外に出して。 もう、だめだ。

急いで歩く。 歩道で用を足すわけにはいかないから、
土のところまで、なんとか我慢。 
うっ、うっ・・・ふうっ・・・間に合った。

公園を歩く。まだ、お腹がおかしいな。きゅるきゅる。
いったいどうしちゃったんだろう。 

でも、ウンチは出たし、お店に戻ってごはん食べようっと。
夕食、まだですか? ごはん、くださいな。
 「カイザー、今日は夕食抜き。 ごはん、なしよ。」
え? ええっと、あの、僕ね、まだ夕食食べてないよ。
さっきからず〜っと待ってるんだけど。

ねぇ、僕のごはんは? どうして知らんぷりするの?

(急に気温が20度前後と高くなってきたからか、
カイザーのお腹の調子が悪くなりました。
夏の熱中症の前の、春の危険信号かしら?
食事を抜いて、様子をみることにしました。
そろそろ店の2階の窓を開けないといけませんね。)
 2023.3.8 (水)
        (たあ〜っ! とお〜っ! そりゃ〜っ! カイザー氏、劣勢か?)
もう、だめだ。 僕、お腹が空き過ぎて元気が出ない。
だって、ほんとにちょっとしか食べさせてくれないんだよ。
食事の後の歯磨きガムもないし、朝のミルキーガムもない。
おやつ、なし。 なんにも、なし!
どうして、こんなに意地悪するんだろう。
お腹がペコペコだよ〜。

うん? 今、食器の音が聞こえたぞ。
台所で食事の用意をしてるに違いない!
うおっ、うほっ、まだかな、早く食べたいな。
僕が倒れちゃう前に、ごはん食べさせてくださいな〜。

来た! ママが食器を持って階段を上がってくる。
早く、早く! 待ち切れない。 いただきます!
むほっ、これは、リンゴだね・・・もぐっ・・・。
リンゴ、出てこい・・・ぱくっ。
もう、ない? もう、おしまいなの?

なんか、ずいぶん少ない気がするけど、まぁ、いいや。
とにかく食べたし、お腹が落ち着いたから。

(暑かったですね。 外を歩くと汗ばみました。
カイザーのお腹は、まだ不調です。
かわいそうだけど、食事の内容を調整して様子見です。
早く治りますように。)
 2023.3.9 (木)
            (「すわ〜れ」 → 「パパ<ちゃんとすわるんだよ>」)
外に出る。 散歩に行って来るね。
はあっ、ひろちゃんときー君、今日は来なかったな。
一緒に散歩に行きたかったのに。
ママだけじゃ・・・つまんないや。
 「あら、悪かったわね。」
いいよ、しかたがないから。 行こう、ママ・・・。

 「パパ!(かいちゃん)」
うん!?
 「パパ〜!(かいちゃ〜ん)」
うおっ! きー君がこっちに走って来る。 来た、来た!
きーく〜ん、会いたかったよ〜。 お顔、ペロペロッ。
 「うわっ(かいちゃん、つよいよ)」
もう1回? わかった、ペロロン。 
 「うわわっ(ぼく、たおれちゃう)」
きっと来ると思ってたんだ。 散歩、一緒に行くでしょ?

   「カイザー、公園に友だちがいるよ。」
え? どこ、どこ? あっち?
 「パ〜パ(かいちゃん、すわって)」
友だち、どこかな?
 「パパ!(しんごうまつときは、すわるんだよ)」

(夕方の散歩に行こうと外に出た時、向こうから歩いて来た
きー君がカイザーを見つけ、大きな声で呼びながら
うれしそうに走ってきます。
カイザーに大歓迎されたきー君はよろけます。

そして赤信号の交差点。「すわ〜れ」の掛け声で先に
座った弟に、何度もいさめられる兄。
しっかりしてくださいよ〜。)
 2023.3.10 (金)
       (小さな友だちがカイザーの体の下にもぐりこみます。) (ちゃんと座れたね。)
外に行きたいよ〜。 早く出してくださいよ〜。
 「あら、あの声、ワンちゃんですか?」
  「すみません、変な声出して、うるさくて。」
 「いえいえ、かわいいわねぇ。」
ほら、お客様は僕のこと、かわいいって言ってくれる。
誰も、うるさいなんてひどいこと、言わないよ。
ねぇってば、早く〜。 まだですか〜。

  「カイザー、もしかして、お腹の調子が悪いの?」
・・・・・・・・・・。
  「じゃあ、急いで外に出よう。おいで。」
やった! 階段をドドドッと下りる。 外に出る。
  「カイザー、ほら、行こう。」
・・・・・・・・・・。
  「なに? どうして動かないの?」
僕、車に乗りたい・・・。
  「え?」
ドッグランに、行きたい・・・。
  「そういうことだったのね。」

(まだお腹の調子が戻っていないので食事量は少しですが、
元気とわがままはいつも通りのカイザー。
ひろが店に来た途端、2階の踊り場からひゅんひゅんと
声を出し続けます。
願わくば、2代目ベートーベンの威厳を、ほんのちょっとで
いいから分けてもらいたい。)
 2023.3.11 (土)
       (小さな犬さんに慕われるカイザー) (西公園の臥竜梅が満開です)
 「やあ、カイザー君、こんにちは。今日はどうしたの?」
院長先生、こんにちは。

ええっと、僕、ここんとこお腹の調子がよくなくって、
ほんのちょっとしか食べてなかったんです。
全然食べない日もあったし。
でも、そろそろ大丈夫かと思ってごはんの量を少し増やしたら、
夜中に急にきゅるきゅるしちゃって。
ものすごく、ぎゅるぎゅる、ぎゅる〜。
すぐにウンチが出ちゃいそうだから、大急ぎで外に出て、
急いで原っぱの方に走って・・・。
とっても苦しかったんです。
 「ふむふむ。 お腹の音を聞かせてね。
   ・・・うん、注射をしますよ。」
僕、また病気になっちゃったのかな。 

 「診察は今日だけで大丈夫。
  それと、もう少し体重を増やしてね。」
はい、たくさん食べるようにします。

(夜と明け方、緊急の用足しでカイザーが外に飛び出します。
これは病院に行かないとだめですね。
数日間、ほんの少ししか食べていなかったので、
また体重が落ちて62.5キロに。

夜は療養食の缶詰をペースト状にして完食。
久しぶりに食べて、気持ちも落ち着いたようです。)
 2023.3.12 (日)
          (のろのろと歩くカイザー、覇気なし) (連帯感のある兄弟)
(朝) 「カイザー、ウンチは出ないかな?」
うん、出る感じがない、全然。
ねぇ、もう戻ろう。 僕、お腹がペコペコ。
食べてないから、歩く元気がない。 ごはん食べたい。

(昼) 「カイザー、林の奥の方を歩こうね。」
え? やだ、僕、行きたくない。
 「少しは歩かないと。 ほら、おいで。」
行かないったら、行かない。やだ、絶対に、やだ。
僕は〜、行きたくないんだ〜。
てや〜っ、そりゃ〜っ、ぐるぐる走るぞ〜!
 
 「・・・わかったから。 じゃあ、外の道路に出よう。」
え? 外に出るの?
やだ、行かない。 僕は、もう歩かないからね。
 「なんなの、今度は座りこみ?」
・・・・・・・。
 「カイザー、さぁ、行こう。」
・・・・・・・。
 「ああっ、もうっ!」
・・・・・・・。

(ハンガーストライキの逆、”もっと食べさせてちょうだい”の
ストライキです。
林の奥に進もうとすると、その場でぐるぐると走り回って
抵抗を示し、外の道路に出れば、座りこんで頑として
動こうとしません。
こういう時のカイザーは、ほんと、やなやつ。)
 2023.3.13 (月)
          (お腹がすっかり回復するまで、ドッグランで遊ぶのはお休み中)
もぐもぐ、ぱくぱく、ごっくん。
はふはふ、ぺろりん、ごっくん。
食器をていねいになめる、ぺろぺろ。 もうないね?
あぁ、食べ終わっちゃった。
ごはんの用意ができるのを待ってる時間は長いのに、
あっという間に食べ終わっちゃう。 残念、おしまいだ。
しかも、この頃は食後のガムをくれないしね。

あれ? もしかして、きー君、ガムを出してくれるの?
きー君が僕のおやつの袋の中を探ってる。
そして・・・ガムの袋を取り出した! 
うおっ! ちょうだい、ちょうだい、早く。
 「むんっ(はい、どうぞ)」
パクッ、ガリガリッ・・・久しぶりだな、この噛みごたえ。

きー君、君って、いい子だね。 ありがとう・・・ガリリッ。

(先週、お腹の調子が悪くなってから食事の量を減らし、
おやつやガムもストップしていました。
でも、きのうの夕食後、いつものつもりで、きー君がいそいそと
食後のガムの用意に取りかかりました。
だいぶ調子が戻ってきているし、まぁ、いいでしょ。

久しぶりのガム、うれしそうにかじっていました。)
 2023.3.14 (火)
          (久しぶりにドッグランで山登り) (ウグイスが鳴いています。)
た〜っ! とあ〜っ! やっと来られた!
久しぶりに来たよ〜、ドッグランに。
ず〜っと来ないでいたから、僕、体がおかしくなっちゃいそう
だった。

そりゃ、公園でも友だちには会えるけど、ちっちゃな友だち
ばかりだからプロレスができないし、公園では思いっきり
走れないんだもん。
僕にとって、ここに来るのはものすごく大事なんだ。

うほほ〜っ、むほほっ。 やっと食べられる、おやつ!
僕、お腹がすっかりよくなったんだって。
すごくいいウンチだって、ほめられた。
だから、もぐっ・・・夜のおやつも、もぐぐっ・・・、
こうやって食べられるようになった。
僕には、おやつもとっても大事なんだ。

よかったな〜、お腹の調子がよくなって。

(すっかり本調子に戻りました。 もう大丈夫です。
食事の量も、やっと元に戻せます。
しばらくの間、いつも空腹でつらかったね。)
 2023.3.15 (水)
            (咲き急ぐ花たち。駆け足の春を楽しまなくちゃ。)
ごはんだ〜。 いただきま〜す! 
ドッグランでたくさん遊んできたから、お腹ペッコペコ。

はふはふっ、もぐもぐっ、おいしいな。
今日のごはん、なんかいろいろ入ってる。
ぱくぱく、もぐっ・・・それに、なかなかなくならない。
今までは、食べ始まったと思うと、あっという間に
食器が空っぽになっちゃったけど、はふっ、まだあるよ。
うれしいな、もぐぐっ。

食器をペロペロときれいになめとって、ペロリン。
そして・・・床にこぼれてないかな、きょろきょろ。
 「カイザー、落ちてないからやめなさい。」
う、うん。 でも、念のため確かめないと・・・。

お! ママがおやつのバッグがあるところに行った。
ガムだ! ママ、そこだよ、その袋。
僕が鼻で教えてあげる。 ほら、これ、これ。

(ドッグフードにハトムギ、そして野菜をいろいろ。
ひろ手作りの食事が復活しました。
再び減ってしまった体重を、65キロまで増やしましょう。
食べ終えると、満足そうな表情のカイザーです。)