” HITOMI  コレクション ” Part5

          ドイツからの梱包も未開封のままのドールハウスが、まだいくつかあります。
          ドイツから日本へ、そして東京から仙台へと移動を繰り返したため、
          開封してみるとドールハウスの細かい中身がバラバラになっている場合が多く、
          見よう見真似で品物を並べています。

          8段目からの写真、銀モールや紙でできたツリーの飾りは、ドイツで貧富の差が激しくなった
          1800年代後半〜1900年代初め、暮らしが豊かな人々だけが楽しむクリスマスシーズンに、
          子供も含めて、貧しい人々が売り歩いたものです。

          若林ひとみは、生前、”クリスマス研究家”としてNHKのテレビやラジオに出演したり、
          各地で講演を行ったりもしていましたが、
          「クリスマスの文化史」(白水社)と 「名作に描かれたクリスマス」(岩波書店)の他に、
          小さなお子さんにわかりやすく、楽しい絵と共にクリスマスを解説した絵本
                 「サンタさんからおへんじついた!?」 (ポプラ社)は、
          彼女のユーモラスな一面がうかがえる、大人の方にもおすすめの1冊です!
          この絵本はハングルに訳され、韓国でも発売されています。
                
          なお余談ですが、本名の「若林ひとみ」で翻訳・著作の仕事をするようになる以前、
          「若木(おさなぎ)ひとみ」のペンネームで子ども向けの本の翻訳をしておりました。
          現在も、「若木ひとみ」の名のままで出版されている本があります。
                 

1900年頃・冬の雑貨屋のドールハウス
スキー、小麦粉の袋 ・レジはわざと手前向きに
お菓子用の紙袋 ・かごの中は毛糸にロウソク
高さ約3cmの生誕シーンと楽譜
絵皿は、みな戦前のもの
直径は約30cm
ソリに雪ダルマ、子供の遊びは古今東西同じ
木のおもちゃが描かれています
サンタのレリーフ
クリスマスのお菓子用の皿
デザインは今見ても斬新です
「なぜプレゼントは靴下に入れるの?」
クリスマス研究のきっかけは素朴な疑問でした
飾り用の帯
ツリーにつける飾り
ドイツのアンティークショップで購入
天使ですが帽子をかぶっています
ていねいに整理されているものもあり、
積み重ねられているものもあり、
分類作業の途中だったようです
古きヨーロッパの音が聞こえます
馬蹄型
カンテラを持つサンタの箱
ふたを開けると、犬や馬の顔が描かれた飾り