” HITOMI コレクション ” Part3

   若林ひとみの欧米のクリスマス研究の成果である2冊の著作、
   「クリスマスの文化史」(2004年 白水社)と「名作に描かれたクリスマス」(2005年 岩波書店)では、
   Part1でご紹介したクリスマス・ドールハウスの他に、1800年代後半から1900年代前半の
   クリスマスカードやシール、アドヴェント・カレンダー(毎日カレンダーの小窓を1つずつ開けていく、
   24日までの12月のカレンダー)などが本文中で紹介されています。
   本では紙面の都合上、本人が準備したコメントを1部カットしたり、写真が白黒になっています。
   ”コレクション Part3”は、著作でご紹介しているこれらのクリスマス・グッズを中心にして、
   若林ひとみ本人がそれぞれにつけていたコメントを元に、改めてカラーでご紹介いたします。
   本をお持ちの方は、ページを繰りながらどうぞご覧下さい。
   (写真の下に本のページ数を表記します。)

   同様の1800〜1900年代前半のヨーロッパのクリスマス・カード、ポスター、雑誌などは、
   それだけで本が作れるのでは、と思うくらい、膨大な量のコレクションがあります。
   私達は専念するわけにもいかず、仕事の合間に整理・撮影をしているものですから、
   あまりいい状態の画像ではなくてごめんなさい。


1938年・ポーランドのクリスマスカード
(「名作に」の冒頭カラー口絵)

1932年・ユーゴのカード
(「名作に」のカラー口絵)


    1907年・ドイツのカード
(「名作に」のカラー口絵)


スウェーデンの壁飾り


1900〜1910年頃 袋の中はリンゴ
(「名作に」のカラー口絵)


1920年代 ミュンヘンで入手
(「名作に」のカラー口絵)


”ヘンゼルとグレーテル”のアドヴェント・カレンダー
窓がいくつか既に破られています。


アドヴェント・カレンダー
集まった動物達の中にはカタツムリ(右下)も。


1922年 スウェーデンの子ども向けの雑誌
かごの中と右手にはリンゴ(「名作に」の口絵)


1920〜30年代 スイスのアドヴェント・カレンダー
サンタは1番右奥にいます。

1897年・ドイツのカード
(「名作に」のカラー口絵)


イギリスの着せ替え人形(紙製)
(「名作に」の108ページ)


1908年 世界初のアドヴェント・カレンダー
(「文化史」の28〜32ページ)


当初は毎日小窓を開けるのではなく、
絵を切り取って左のカレンダーに貼りました。


ミュンヘンのラング社が発案したカレンダー
1920年ごろに小窓付きのものを作成


ヨットに乗るキリストと天使
1912年のカード(「名作に」の73ページ)


戦中から戦後まもなくのアドヴェント・カレンダー
左上の天使が空から投げているのはリンゴ


1940年代終わりのアドヴェント・カレンダー
右下の箱の脇にリンゴ


1930年頃のカード
(「名作に」の73ページ)


1930年のカード
(「名作に」の73ページ)


1898年 鹿に乗るキリストと天使
(「文化史」80ページ・「名作に」73ページ)


1905年のカード
女の子の後ろにあるのがドールハウス


ツリーにロウソクをつける時、重しとしてリンゴを
下げます。 (「名作に」の50ページ)


1881年 スウェーデン芸術アカデミーの
金賞を受賞した絵(「名作に」の84ページ)


1930年 サンタ・クロースへの手紙を入れる
ドイツの専用ポスト(紙製)


赤い丸の中は「夜中の12時に回収します」
(「名作に」の105〜106ページ)