HITOMI コレクション ”  Part.17


Part .1で6つのドールハウスをご紹介しましたが、正面からの写真が1枚だけでは
細かな作りを見ていただけなかったな、と今になって思います。

今回は、1つのドールハウスをいろんな角度から、じっくりとご覧下さい。
1912年にニュルンベルクで作られた、クリスマスシーズンのパン屋のドールハウスです。
本人が、著作「クリスマスの文化史」のあとがきに、「収入の大半をつぎ込み買い集めた
コレクションに埋もれながら・・」と書いていますが、購入時のドイツマルクの記録を見ると、
その価格に仰天、そして、収入の大半をつぎ込んだことににうなずきます。


高さ31cm×幅61cm×奥行き26cm

かまどや煙突は、すすけ具合まで細かな演出

長い板で焼いたパンの出し入れをします

「ニュルンベルク・レープクーヘン」の文字が見えます

レープクーヘンはドイツのクリスマスのお菓子

小麦粉の袋には当時のメーカー名を印刷

コショウ・はちみつ・シナモンetcを使ったお菓子

パンとお菓子の大きさは1.8〜4.5cm

香辛料やナッツ類でていねいにトッピング

今のパン屋と変わらぬ豊富な品揃え

お菓子を入れる容器の側面は街の建物

焼け具合の色が1つ1つ少しずつ違います

床には小麦粉や香辛料がこぼれています

粉砂糖やチョコレートのかけ具合もそれぞれ違う

ニュルンベルクのクリスマス市は特に大きくて有名

右端は星・ハート・クローバー・ダイヤetcの型

1.8cmと1番小さいパン 切らずに食べられそう

第二次大戦前はレープクーヘンの型も様々

戦争で工場が破壊され、現在は丸や角型に統一

実物のレープクーヘンの型や道具類も収集

袋の年号がドールハウスの制作年を表わします

パンの裏側には1つ1つ焦げ目があります

釜にパンを出し入れする板の先端も焦げています

容器のフタには、お菓子の形が上につきます

甘い匂いと熱気、職人の息づかいが・・・


同じ箱に入っていたお菓子のサンタクロース

このドールハウスも、購入時にドイツで撮影した写真と照らし合わせると足りない部分があります。
確か、小さなパンやテーブルが前にいくつか出てきたはず・・でも、それをどの箱にしまったかは
もう思い出せない・・改めて箱を1つ1つ開けていかないことには、もうわからない・・。