” HITOMI コレクション ” Part.16
若林ひとみがドイツで毎年滞在してお世話になっていたシェレンベルクマルクトのお宅には、
日本のおみやげとして前もって用意していたらしい、ゆかたやミニチュアの日本画が
そのまま残されていたそうです。
それと同じようにこちらには、友人・知人へ渡すためのヨーロッパのおみやげが残っています。
毛糸で編んだミニチュアのチロル帽、クリスマス用の赤いロウソクの箱、そして、下の写真でも
ご紹介する小さなワラの星がたくさん(おみやげ用はアンティークではありませんが)。
常に手元に用意しておいて、お世話になった方々に差し上げていたのでしょう。
ワラで作った星 「クリスマスの文化史」P36の ツリーの写真をご参照下さい 直径19cm |
ワラは幼子イエスが寝ていた飼い葉桶を、 星は、三王をイエスのもとに導いた星を表わします |
トナカイ・6cm 星・7cm 流れ星・10cm |
ガチョウの羽で作られたミニツリー 高さ11cm |
ベルリン 1900年頃のお菓子の缶 サンタクロースではなく「クリスマスおじさん」 |
側面は雪景色の教会 12×9×7(高さ)cm |
ニュルンベルク 同じく1900年頃のお菓子の缶 中世の兵士のデザイン |
この側面には街並み 11×8×10(高さ)cm |
1900〜1920年 これもニュルンベルクのお菓子の缶 高さ6・5cm |
「クリスマスの文化史」カラー口絵に掲載 直径7cm トレードマークはクマ |
ガラスのティーポットがまた出てきました 奥・8cm |
ナチス時代のユルクーゲル(ゲルマンのガラス玉) |
ガラスのツララ 8〜14cm |
1つ1つデザインが異なります |
ガラスの教会とラッパは、どちらも7cm |
1920年 木の容器の直径は5cm 中身はハートや星の形のクリスマスクッキーの型 |
1920年頃 ガラスのツリートップ 31cm 「クリスマスの文化史」カラー口絵に掲載 |
同じく、ツリーのてっぺんにつけるガラスの飾り 金色です 30cm |
金色のワイヤーで細工のあるツリートップ 26cm |
ツリーにつけるガラスの飾り 長さ120cm |
戦場で飾るための第一次大戦中のガチョウの羽の ツリー(たたんで箱にしまう) 41cm(本に掲載) |
南ドイツの古い民族衣装についていたボタン |
クリスマスツリーは、元々はドイツのプロテスタントの王族・貴族や上流階級の習慣でした。
ヨーロッパの王族間の政略結婚を通して各国へツリーを飾る風習が広がり、市民階級が
王室にあこがれて真似るようになりました。 アメリカへはドイツ移民によって伝えられ、
第一次世界大戦の戦場の兵士へ、家族が箱に入った上の写真のようなツリーを送り、
クリスマスツリーを知らなかった各国・各階級の人々にも習慣が広まりました。