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     APRILE 2002 (17〜18ページ)

ここから先の記事の内容は、ベートーベンが書いたものとブリーダーの方が書いたものを
合わせて、執筆者のグイド・ザネッラ氏が再構築されたようです。
また、現在の状況から、残念ながら公表すべきでない内容も含まれており、
ベートーベンの判断で記事から削除させていただいた箇所があります。
ご了承下さい。

「今日の状況」

最近では、日本産のセント・バーナード( アメリカ系に限って言うと)は、2つの主要な、
かつ重要なアメリカ血統に分かれる。
1つは、西海岸のサンクチュアリー・ウッズ犬舎(繁殖場)で、
少し前から所有者のベアトリス・ナイト氏が亡くなり閉鎖。
もう1つは、アリゾナ州にあるグレン&ダイアン・ラドクリフ氏達のオプダイク犬舎と
ウィスコンシン州のボブ&サラ・サイコラ氏達のヴァン・リン犬舎である。

今のところ、国内にはセント・バーナードの犬舎がおよそ15あり、日本各地に均等 に散らばっている。
個人で飼育するには屋外空間の狭さが問題になるとは言え、犬舎はおおむねそれなりの広さがあり、
数頭を飼育することはできるようになっている。
ジャパン・ケンネル・クラブへのセント・バーナードの子犬の年間登録数は、
80年代のすさまじ いブームの後も少しずつ上昇し、2001年には約600頭にも上った。
表1を参照 (イ タリアでは、この20年間平均は約400頭で、年間最高数は800頭を記録している。
                                 編集部 注 )
 JKCから資料をご提供いただき、日本のセント・バーナードの年間登録数の表を
   お送りしましたが、「表1」は残念ながら誌面からは抜け落ちているようです。)


「セント・バーナード・クラブと競技活動」

JKC(ジャパン・ケンネル・クラブ)は、個別の犬種ごとの公式団体を認めてはいない。
一方では、各犬種ごとのクラブの問題には、あらゆる範囲に渡って主導的また直接的に関っている。
従って、血統書の発行から、技術指導員制度( 審査員・ハンドラー・トリマー・訓練士等)から、
純血種の普及と保護、といった分野までこなしている。
セント・バーナードのさらなる普及のため、各地方には小さなク ラブが散在している。
こうしたミニクラブはJKCから寛容に扱われているものの、JKCは彼らに、会員50人以上であること、
そしてもちろん、JKCの規則を遵守することを義務づけている。
 イタリア・セント・バーナード・クラブ AISBは、セント・バーナードだけの
   独立した公式団体です。)
それらは、群馬SBC( セント・バーナード・クラブ)、千葉東SBC、北九州SBFC、などである。
 これらのクラブは、JKCからの公認、各々の事情により公認の取り消しの動きがあり、
   時期によってクラブの存在に変動があります。)

日本では、展覧会・競技活動が非常に高く支持されており、たくさんの愛好者に実践されている。
それは、美しさを競う分野と、トレーニング競技の部門に分かれている。
(イタリア人である)我々は、犬の美しさを競う展覧会が何を意味するのかはよく知っているとしても、
トレーニング競技については、少し説明を要するであろう。
これは、肉体能力と、そしてセント・バーナードが持つ優れた学習能力の高さを競うものなのである。
 JKCの訓練競技大会には、すべての犬種が参加します。)
こうした競技の中で、飼い主と共に長い規定のコースを犬は歩いたり、走っ たりする。
そして飼い主は、愛犬に向かって基礎的な訓練行動を見せるための古典的な命令、
「とまれ!」 「座れ!」 「待て!」 「来い!」 「持って来い!」などを出すのである。
この後、競技の出来の良さに従って、審査員が参加者に対し、それぞれの愛犬に応じた得点を発表する。
さらにいくつか の競技大会をこなし、最後には「トレーニング・チャンピオン」という賞が与えられるの である。
 その犬が得点したポイントの加算により、チャンピオンの称号が血統書に書き加えられます。)
愛犬をこの「トレーニング」競技に備えるために、日本には多くの訓練所があり、
そこでは専門家や質の高い訓練士の指導を受けることができる。
こうした訓練所のひとつはホームページを開設しており、そのサイトでは豊富な写真を見ることができる。

下の画像は、本文の内容とは関係がありません。


     セント・バーナードの変遷の紹介


      AISBのウェブサイトの紹介